矯正のよくある質問

年齢的にいつ頃から治療を始めるべきでしょうか、また何歳くらいから開始できるのでしょうか?
絶対的な年齢はありませんが、原則的には気になった時点でかかりつけの歯科医院か矯正専門医で診てもらったほうが良いでしょう。 症状にもよりますが早期に対応することで症状の重症化を防ぐことも可能なケースもありますので適切な治療開始時期を判断して取り掛かるべきです。 治療の開始時期は、症状によっては時に乳歯列完成の時期から行うこともあります。 特に重要なのは、本人の治療への関心度とご家族の方の治療へのご理解とサポートです。 低年齢の方でどうしても本人の治療への理解と協力が得られない場合は、治療開始時期を先に延ばすこともあります。まずはご相談下さい。
現在成人なのですが、今からでも矯正治療はできるのでしょうか?治療できるのは子供だけなのでしょうか?
矯正治療の対象は子供だけではありません。大人の方でも治療は可能です!しかしながら子供の治療と異なり、顎の骨の成長を利用した治療が不可能なため、骨格的な問題が大きな要因となる場合は矯正治療を単独で治療することが難しい場合もありますが、大人になってからでも遅くはありません。
矯正治療って歯を動かすからとても痛いって聞いているのですが・・・
歯が移動するときには大抵の場合痛みを伴います。 これは、歯の根っこ(歯根)の周りを取り囲む血管と神経に富んだ膜状の組織(歯根膜)が矯正装置により歯を動かす力を加えられた時に圧迫・伸展されることで生じる現象です。 現在では装置の改良も進み、なるべく弱い力を掛けることで痛みを少なくしようとしていますが、治療初期(毎回の調節直後)にはどうしても多少の痛みがあります。 しかしながら痛みの持続期間は2?3日・長くとも1週間の場合がほとんどで、その期間を過ぎれば必ず痛みはなくなります。 これは圧迫・伸展された血管と神経が回復を始めたサインでもあり、同時に歯も動き始めていると思われます。治療期間中ずっと痛みが続くわけではありませんのでご安心ください。
治療費が高額なので支払い方法が心配です。
基本料金のお支払いは一括・分割のどちらでも承っています。治療段階ごとのお支払い・その他ご都合に応じた支払い方法のご相談に応じます。
習い事や仕事の関係で定期的な通院が難しそうです。
歯の移動は長い時間をかけてゆっくり進行します。そのため通院は3~6週間、特に数ヶ月に1回の間隔が経過したところで来院していただきます。指定した間隔を経過しましたら予約の上、ご都合の良いお時間にいつでも入らしてください。
健康な歯を抜いて治療することもあるのですか?
健康な歯を抜いて治療することもあります。 その理由としては、 1、顎の骨の大きさに対して全部の歯が並びきれない。 2,上下の歯並びの間で元々ある歯の本数が異なる。 等が挙げられます。 実際には、永久歯列完成前に治療を開始することで、永久歯列完成後の本格治療時に抜歯を避ける可能性を大きくすることも期待できますし、永久歯列期でも顎の骨または歯並びを拡大して対処することもありますが、限界がある場合は歯の本数を減らして(抜歯して)対処せざるを得ません。 もちろん歯を抜かずに治療するほうが患者さんの精神的・肉体的負担も少なくてすみます。しかしながら抜歯が必要な場合に抜歯を避けることで、治療内容(歯の移動)に制約が生じ、満足する治療結果に到達できないことも考えられます。 抜歯して治療するか否かは、検査から得られた情報を学術的見地から多角的に分析・検討を行ったうえで判断いたします。
治療期間が気になります。どのくらいかかるものなのでしょうか?
一概に大人で何年、子供で何年とは断言できませんが一般的には大人の方で歯を動かす期間(動的治療期間)が2~3年、子供の方で1~2年位が多いようです。 子供の方は、成長が完了した後に症状の程度により本格的治療を検討します。 その必要が生じた場合、トータルで3~5年+αと言えるでしょう。 動かし終えた歯並びを固定する期間(保定期間)はおよそ1.5~2.5年です。保定期間を含めるとトータルで大人の方で3.5~5.5年となります。