皆さんこんにちわ。高円寺ひまわり歯科の院長の福地です。
今回はキシリトールを使えばむし歯を予防できるというお話です
市販のガムで特に知られているキシリトールですが、なぜ歯に良いと言われるのかについてはあまり知られていないかもしれません。本来、キシリートルは野菜や果物にも含まれる糖アルコールという自然由来のもので、人間が食べても安全とされる甘味料です。
さらにキシリートルは1970年代頃にはWHO(世界保健機関)でむし歯を抑える効果が報告されています。
意外と歴史は古いですね。
では、どうしてむし歯を抑えられるのか。
まず、キシリトールを食べると唾液が出ます。
この唾液中には抗菌物質や溶かされた歯を元に戻す物質があるためむし歯を防ぐ効果があります。
しかし、これらは食べ物を食べれば必ず起きることで特別なことではありません。
キシリトールが良いと言われる最も重要なポイントはむし歯の大きな原因の菌であるミュータンス菌に消化されず、むし歯の原因となる酸を作らないことにあります。また、消化できないのに消化に必要なエネルギーだけは使われるため、菌が疲れて死んでしまうのです。
お分かりいただけたでしょうか?キシリトールは
・むし歯の原因となる酸を作らない
・菌に対して兵糧攻めの様な効果がある
以上の効果が立証されている優れものなんです。
因みにガムやタブレットなどの口の中に長く残るものを一日に3回以上3か月間使用することが一番良いとされています。注意すべきはキシリトールの成分量が製品によっては低く、他の糖質が使用されているためにむし歯予防に効果のない場合があります。
商品の成分表に100%キシリトールと表示されている物や他の糖質がないことを示すシュガーレスなどの表示をよく見て使用しましょう。